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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱

 さながら艶めかしい吐息は深い漆黒の夜をつややかに彩る薄紅の花びらのようにしじまを舞い、ゆっくりと溶け込んでゆく。
 いつものながらのユンの巧みな愛撫は明姫の身体の各所に小さな火を点してゆく。やがて、その小さな火は一つの燃え上がる焔となり、明姫は翻弄され尽くし、身体ごと我を失うほど快楽に溺れさせられ、官能という大きな焔に灼き尽くされる。 
 いつしか明姫はやわらかな絹の褥に押し倒されていた。気がついたときには、仰向けになった体勢で立てた両膝をはしたないほど割り開かれている。

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