身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
不思議なものだ。ひとたび元気が出れば、今朝まで沈みがちだった心まで軽やかになっていく気がする。ウンを失った哀しみに閉ざされていた心が春の陽溜まりにゆっくりと溶かされてゆく。
明姫の胸中を知ってか知らずか、ユンが彼女の髪を撫でながら呟いた。
「私はそなたと生きる道を選んだ。ゆえに、そなたがそれを後悔しないでくれ」
そう、ひと月前にも、ユンは同じ言葉をくれた。
―私と生きることを後悔などしないで欲しい。
あの夜もここで二人は烈しく互いを求め合い、何度も身体を重ねた。その折、ユンは今夜と同じ科白を明姫に囁いたのだ。
明姫の胸中を知ってか知らずか、ユンが彼女の髪を撫でながら呟いた。
「私はそなたと生きる道を選んだ。ゆえに、そなたがそれを後悔しないでくれ」
そう、ひと月前にも、ユンは同じ言葉をくれた。
―私と生きることを後悔などしないで欲しい。
あの夜もここで二人は烈しく互いを求め合い、何度も身体を重ねた。その折、ユンは今夜と同じ科白を明姫に囁いたのだ。