身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
宮殿に戻ってからは、流石に寺にいた頃のようにはゆかず、小花は大好きな明姫とは引き離されることになった。しかし、明姫の住まう殿舎の一角に立派な犬小屋を与えられ、そこで専門の世話係がつき大切に世話されていたはずだ。
最近では、ユンは小花と自分は同じ女を慕う者同士で、あの犬に対して友愛に近い気持ちを持っていた。その小花が突然、病にかかって亡くなるとは、世の中は判らないものだ。観玉寺にいた頃はほんの子犬だったのだから、まだせいぜい二歳くらいのものだろう。間違っても、寿命が尽きる歳ではない。
最近では、ユンは小花と自分は同じ女を慕う者同士で、あの犬に対して友愛に近い気持ちを持っていた。その小花が突然、病にかかって亡くなるとは、世の中は判らないものだ。観玉寺にいた頃はほんの子犬だったのだから、まだせいぜい二歳くらいのものだろう。間違っても、寿命が尽きる歳ではない。