身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
小花の死を持ってきたのは、黄(ファン)内官(ネガン)であった。ヒャンダンと恋仲の息子の方ではなく、父の黄孫維の方である。ユンがしばらくやるせない感慨に浸っていると、黄内官が再び顔を見せた。
「殿下、和嬪さまにお仕えする洪尚宮が参りましてございます」
「洪尚宮? 一体、何事だ。明姫に何かあったのか?」
少し語調が強くなったユンに対して、黄内官は首を振る。
「和嬪さまにおかれましては特にお変わりなくお過ごしと聞いておりますが、その他に危急お耳にいれたきことがあると」
「判った、通してくれ」
頷くと、黄内官が出ていくのと入れ替わりにヒャンダンが恭しく入室してきた。
「殿下、和嬪さまにお仕えする洪尚宮が参りましてございます」
「洪尚宮? 一体、何事だ。明姫に何かあったのか?」
少し語調が強くなったユンに対して、黄内官は首を振る。
「和嬪さまにおかれましては特にお変わりなくお過ごしと聞いておりますが、その他に危急お耳にいれたきことがあると」
「判った、通してくれ」
頷くと、黄内官が出ていくのと入れ替わりにヒャンダンが恭しく入室してきた。