身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
その夜、ユンのお渡りはなかった。明日から数日の行程で郊外の治水工事の様子を視察に行くのだ。そのため、翌朝は早くに都を発つとあって、明姫の方から夜伽は辞退した。
―つまらぬな。しばらくそなたの顔を見られないのだから、共に名残を惜しみたかったぞ。
ユンは明姫の唇に軽く触れるだけの口づけを落とし、悪戯っぽく笑った。
―これだけにしておかないと、私の方が我慢がきかなくなりそうだ。
と、明姫を赤面させる科白を残していった。
夕刻訪れたユンと少し早めの夕餉を取り、彼は早々に大殿に帰っていった。
―つまらぬな。しばらくそなたの顔を見られないのだから、共に名残を惜しみたかったぞ。
ユンは明姫の唇に軽く触れるだけの口づけを落とし、悪戯っぽく笑った。
―これだけにしておかないと、私の方が我慢がきかなくなりそうだ。
と、明姫を赤面させる科白を残していった。
夕刻訪れたユンと少し早めの夕餉を取り、彼は早々に大殿に帰っていった。