身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
ユンが帰った後、ヒャンダンが明姫お気に入りの石榴茶を淹れた。普通はお付きの尚宮と一緒にお茶など飲まないものだが、ヒャンダンは特別である。ユンの来ない夜はいつもヒャンダンが淹れた石榴茶を二人で他愛ない話をしながら、ゆっくりと愉しむのが日課となっている。
大抵は王のお渡りがあるので、普通は午前中か昼下がりに愉しむことが多い。
「ところで和嬪さま、お話があるのです」
「なあに?」
明姫は両手に持った茶器を包み込むようにして、ゆっくりと回す。透明な美しい液体は紅玉(ルビー)のようで、これがほんのりとした甘みがあって美味しい。
大抵は王のお渡りがあるので、普通は午前中か昼下がりに愉しむことが多い。
「ところで和嬪さま、お話があるのです」
「なあに?」
明姫は両手に持った茶器を包み込むようにして、ゆっくりと回す。透明な美しい液体は紅玉(ルビー)のようで、これがほんのりとした甘みがあって美味しい。