身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
殊にヒャンダンの淹れる石榴茶は格別であった。
「先ほど国王殿下からもお話があったと思うのですが」
腑に落ちないような表情の明姫に、ヒャンダンはいつになく歯切れ悪く続けた。
「この度は宮殿の外でご出産してはいかがでしょう」
「ああ、やっぱり、その話なのね」
明姫は納得したように頷き、ヒャンダンを見つめる。
「和嬪さまのご出産もいよいよ近づきましたことですし、昨日は私もその段取りなどについて幾つか疑問があり、国王殿下にお伺いして参りました。そのときに話が出たのです。和嬪さまがそのおつもりなら、殿下も別邸でご出産なさるも良いとの御意でおわします」
「先ほど国王殿下からもお話があったと思うのですが」
腑に落ちないような表情の明姫に、ヒャンダンはいつになく歯切れ悪く続けた。
「この度は宮殿の外でご出産してはいかがでしょう」
「ああ、やっぱり、その話なのね」
明姫は納得したように頷き、ヒャンダンを見つめる。
「和嬪さまのご出産もいよいよ近づきましたことですし、昨日は私もその段取りなどについて幾つか疑問があり、国王殿下にお伺いして参りました。そのときに話が出たのです。和嬪さまがそのおつもりなら、殿下も別邸でご出産なさるも良いとの御意でおわします」