身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
蘇承基を死に追いやったのは他ならぬ自分たちであった。当時、あの男は王命でひそかに兄の悪事を探っていた。兄は当時の内侍府長と結託して、ネタン庫(国庫)の財宝を横流ししていた。悪徳商人に財宝を売り飛ばし、私腹を肥やしたいだけ肥やしていた。
国庫の財宝は紛れもなく王室の所有であり、国に飢饉や災害が起こって民が苦境に喘いでいる際、臨時に開くことがあった。王室の財産で米を買い、餓えに苦しむ民のために粥の炊き出しを行ったりする。
なのに、領議政はその王室の財産を勝手に売りさばいて、私腹を肥やしていた。先代の王は密告でそれを知り、信頼できる捕盗庁の長官と副官に領議政と商人の癒着を暴くようにと命じたのである。
国庫の財宝は紛れもなく王室の所有であり、国に飢饉や災害が起こって民が苦境に喘いでいる際、臨時に開くことがあった。王室の財産で米を買い、餓えに苦しむ民のために粥の炊き出しを行ったりする。
なのに、領議政はその王室の財産を勝手に売りさばいて、私腹を肥やしていた。先代の王は密告でそれを知り、信頼できる捕盗庁の長官と副官に領議政と商人の癒着を暴くようにと命じたのである。