身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
捕盗庁の上官二人は凄腕で頭も怖ろしいほど切れた。忽ち領議政の悪事を突き止め、あわや証拠まで握られてしまった。国庫の鍵を持つ内侍府長を脅迫し、事の次第を洗いざらい吐かせたのだ。
このままでは自分たちは捕らえられ、義禁府送りになる。身の危険を察知した領議政は口を滑らせた内侍府長をまず始末し、その後で真実を知った捕盗庁の二人を殺害した。
当人たちだけでなく、屋敷に刺客を潜入させ、家族から使用人に至るまで皆殺しにさせた上で、火事に見せかけて屋敷ごと証拠を焼き払った。
同日同時刻に起こった火事は明らかに不自然すぎた。しかも、死んだのは捕盗庁の上官二人とあまりにもできすぎた事件であった。にも拘わらず、詮議は形だけなされ、事件は火事として片付けられた。
このままでは自分たちは捕らえられ、義禁府送りになる。身の危険を察知した領議政は口を滑らせた内侍府長をまず始末し、その後で真実を知った捕盗庁の二人を殺害した。
当人たちだけでなく、屋敷に刺客を潜入させ、家族から使用人に至るまで皆殺しにさせた上で、火事に見せかけて屋敷ごと証拠を焼き払った。
同日同時刻に起こった火事は明らかに不自然すぎた。しかも、死んだのは捕盗庁の上官二人とあまりにもできすぎた事件であった。にも拘わらず、詮議は形だけなされ、事件は火事として片付けられた。