身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
「それで、兄上はどうなさるおつもりで?」
「和嬪には子は産ませません」
大妃はちらりと兄を見た。
「子が流れるように細工をするのですか?」
領議政は思案顔で腕を組んだ。
「今になっては時は遅すぎるでしょうな。和嬪の腹の子は既に八ヶ月、直に九ヶ月というではありませんか。妊娠初期ならまだしも、今の時期ならば堕胎薬を飲ませたとしても、出産が早まるだけだ。九ヶ月に達していれば、生まれても赤児が育つ可能性は十分ありますよ」
生まれてすぐに殺すのなら別としてもね。
領議政はまるで捨てられた子猫を間引くような口調で簡単に口にする。
「和嬪には子は産ませません」
大妃はちらりと兄を見た。
「子が流れるように細工をするのですか?」
領議政は思案顔で腕を組んだ。
「今になっては時は遅すぎるでしょうな。和嬪の腹の子は既に八ヶ月、直に九ヶ月というではありませんか。妊娠初期ならまだしも、今の時期ならば堕胎薬を飲ませたとしても、出産が早まるだけだ。九ヶ月に達していれば、生まれても赤児が育つ可能性は十分ありますよ」
生まれてすぐに殺すのなら別としてもね。
領議政はまるで捨てられた子猫を間引くような口調で簡単に口にする。