身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
さもなければ、女官になどならないはずだ。家計が苦しいため、口減らしを兼ねて親に半ば売り飛ばされた形で女官として宮廷入りしたのだろう。
それに引きかえ、我が身は名門ペク氏の一族の遠縁に当たり、実家の父も議政府において右賛成(ウチヤンソン)の要職に就いている。そんな自分があんな賤しい身分の小娘に劣るなんて思いたくもない。
実は賢嬪のその考え方が王を彼女から遠ざけている最大の原因なのだが―、彼女自身はまったく理解していない。ただ我が身の不幸を嘆き、自分をこんな惨めな境遇に追いやった和嬪を恨んでいた。
それに引きかえ、我が身は名門ペク氏の一族の遠縁に当たり、実家の父も議政府において右賛成(ウチヤンソン)の要職に就いている。そんな自分があんな賤しい身分の小娘に劣るなんて思いたくもない。
実は賢嬪のその考え方が王を彼女から遠ざけている最大の原因なのだが―、彼女自身はまったく理解していない。ただ我が身の不幸を嘆き、自分をこんな惨めな境遇に追いやった和嬪を恨んでいた。