身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
短い沈黙が二人の間に漂った。側室とはいえ、大妃と明姫は姑と嫁の関係になる。再入宮してからこの二年というもの、明姫は自分なりに大妃に礼を尽くしたつもりであったけれど、大妃の頑なな態度がやらわぐことはついになかった。
やがて、気づまりな沈黙は大妃によって、いともあっさりと打ち破られた。
「その必要はない、二度と私の前に顔を見せるな」
ピシャリと言われた刹那、明姫はしなやかな鞭で頬を打たれたような心地がした。もしくは、それでなくとも張りつめたその場の空気がピシッと鋭い音を立てて、ひび割れたような。
やがて、気づまりな沈黙は大妃によって、いともあっさりと打ち破られた。
「その必要はない、二度と私の前に顔を見せるな」
ピシャリと言われた刹那、明姫はしなやかな鞭で頬を打たれたような心地がした。もしくは、それでなくとも張りつめたその場の空気がピシッと鋭い音を立てて、ひび割れたような。