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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと

 流石にそれ以上は言えず、頬を赤らめる。
 あれでは、まるで二人が既に男女の関係になっているような言い方ではないか。
「ああいう誤解をされるような言い方は止めて欲しいの」
「満更、嘘でもないぞ」
 え、と、明姫が顔を上げた刹那、ユンの魅力的なあの笑顔とまともに遭遇した。
「膝枕をして貰った時、そなたの身体が物凄くやわらかいのに愕いた。女の身体は確かに男に比べてやわらかいものだが、そなたの膚は白磁のようにすべらかで、抱き心地もさぞ良かろうと―」
「知らない! 絶対にもう膝枕なんかしません」
 明姫は真っ赤になって憤った。

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