身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
ユンが抱えていた桜草の花束はぶつかった衝撃で、花が駄目になってしまったものもあった。そんな花たちを明姫は一本一本、大切そうに拾い上げて言った。
思えば、あの瞬間、彼は恋に落ちたのだろう。この上なく優しい心を持った彼女に。あれから気の遠くなるような星霜を経ても、あれほどの女に出逢えることは二度となかった。
時は流れても、彼の記憶の中で少女と過ごした短くも幸福な日々は永遠に色褪せることなく存在している。
思えば、あの瞬間、彼は恋に落ちたのだろう。この上なく優しい心を持った彼女に。あれから気の遠くなるような星霜を経ても、あれほどの女に出逢えることは二度となかった。
時は流れても、彼の記憶の中で少女と過ごした短くも幸福な日々は永遠に色褪せることなく存在している。