身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第21章 第二部【身代わりの王妃】 王の花嫁
明姫よ、私はいまだにそなたをこんなにも愛している。そなたに似た娘を見ただけで、年甲斐もなく心がこのようにざわめくのだ。
前妻の王妃が亡くなってからでもはや六年が経った。その間に側室との間にまた一人、第五王女が誕生しているが、いまだに王子は生まれていない。
ユンにしてみれば、数ある王族の男子の誰かを立てて次代の王とすれば良いのにという想いもある。しかし、無駄な権力争いを避けるためにも現国王ユンの直系の王子が世子となるのが妥当な道ではあった。
一日も早い王子の誕生が待たれているこの時期に、亡くなった明姫にうり二つの娘が現れた。この事実を自分はどう受け止めれば良いのか。
前妻の王妃が亡くなってからでもはや六年が経った。その間に側室との間にまた一人、第五王女が誕生しているが、いまだに王子は生まれていない。
ユンにしてみれば、数ある王族の男子の誰かを立てて次代の王とすれば良いのにという想いもある。しかし、無駄な権力争いを避けるためにも現国王ユンの直系の王子が世子となるのが妥当な道ではあった。
一日も早い王子の誕生が待たれているこの時期に、亡くなった明姫にうり二つの娘が現れた。この事実を自分はどう受け止めれば良いのか。