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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻 

「そなたは幾つだ?」
 しばらく張りつめた沈黙に押し潰されたそうだったが、やがてそれは唐突に破られた。
「十七になりました」
「十七?」
 王の形の良い眉がかすかに顰められた。
 何かいけないことをまた言ってしまったのだろうか?
 王を怒らせてしまったのかと怯えていると、王が溜息をついた。
「まだ若いとは思っていたが、そんなに若かったとは」

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