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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~

「本当についてないわね、このところ」
 明姫は独りごち、溜息をつく。
 ついてないのはユンに出逢ってからだと思いたいところだが、その実、溜息の原因は当のその男に逢えないからだとは死んでも認めたくない明姫であった。
 今、ユンは何をしているのだろうか。また、ソル老人の見舞いに訪れている? 側にはマルや美貌の未亡人ソギョンもいて?
 ユンが美しい微笑みをソギョンに向けているところを想像しただけで、胸がキュッと振り絞られるように痛む。
 ああ、私ってば、一体何を考えているのかしら。明姫はまたしても大きな吐息を吐き出し、痛む脚を庇うようにして歩く。

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