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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻 

 何もかも委ねて安心しきったような表情で眠る王妃を見つめ、ユンは知らず微笑んでいた。
 本当に考えてみれば、娶ったばかりの妻は亡くなった長女と同じ年であった。では、第一王女が生きていれば、このように眩しいほどに美しい娘になっていたのかと思えば、今更ながらに、この世の光を見ずに逝った我が子が哀れでならない。
―娘と同じ歳の妻を迎える羽目になるとは、私も歳を取ったな。
 規則正しい呼吸とともに、胸が上下している。上衣を羽織らせたままなので、少し胸許が緩んで乳房が見えている。

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