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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~

 その心配が高じて大きな怒りとなり、その日の鞭打ちはいつもよりも力が入っていたような気がする。伯母の心配は嬉しいが、鞭でぶたれるのは嫌だ。
 この傷が治るには、かなりの時間がかかりそうだ。明姫は今日、幾度めになるか知れぬ溜息をつき、また歩き始める。そのときだった。
 ふいに背後から大きな手で口許を塞がれ、明姫は身を強ばらせた。
 なに? どうしたの?
 極度の混乱状態に陥り、渾身の力を出して抗う。王宮は格段に広いのだ。賊の一人が例えば下働きになりすまして入り込んだところで、見抜けられるものではなかった。

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