身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
ユンは破顔して頷いた。
「どれ、一つ貰おうか」
「はい、ありがとうございます」
女は紙袋にまだ湯気の立つ蒸し饅頭を数個入れて渡してきた。ユンは袖から巾着を出し、相応の金を払うと、代わりに紙袋を受け取る。早速、その場で一つを取り出し、ひと口頬張った。
「いかがですか?」
女主人が問うのに、ユンはまた笑った。
「美味い。これは漢陽一ではなく、朝鮮一ではないか」
と、女が丸顔を綻ばせ、太った身体を揺すって嬉しげに笑う。
「どれ、一つ貰おうか」
「はい、ありがとうございます」
女は紙袋にまだ湯気の立つ蒸し饅頭を数個入れて渡してきた。ユンは袖から巾着を出し、相応の金を払うと、代わりに紙袋を受け取る。早速、その場で一つを取り出し、ひと口頬張った。
「いかがですか?」
女主人が問うのに、ユンはまた笑った。
「美味い。これは漢陽一ではなく、朝鮮一ではないか」
と、女が丸顔を綻ばせ、太った身体を揺すって嬉しげに笑う。