身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
ただし、あまりにも長らく放置していたため、室内の汚れ方は酷いものだった。埃がうずたかく積もり、蜘蛛の巣が目立つ。
「少し待っていなさい」
ユンは自らの手で造作もなく床の埃を払い、人が座れるくらいの場所を作った。
「殿下、そのようなことをなさっては御衣が汚れます」
春花が狼狽えた声を出す。
「別にたいした汚れではない。さあ、座って。そなたの方こそ、きれいなチマが汚れるかもしれないが」
が、春花はチマの汚れにはさほど頓着しないようで、素直に床に座った。
「少し待っていなさい」
ユンは自らの手で造作もなく床の埃を払い、人が座れるくらいの場所を作った。
「殿下、そのようなことをなさっては御衣が汚れます」
春花が狼狽えた声を出す。
「別にたいした汚れではない。さあ、座って。そなたの方こそ、きれいなチマが汚れるかもしれないが」
が、春花はチマの汚れにはさほど頓着しないようで、素直に床に座った。