身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
この娘といると、ユンはまるで自分が自制心のきかない若者に戻ったようになる。かつて明姫を若さゆえの情熱で一途に求め、一夜に何度もその身体を貪ったときのような熱く猛々しいものが身体の中で暴れ狂うのだ。
良い歳をした分別のある男には、あるまじきことだと、殊更自分を年寄り扱いしようとするのは、ともすれば少女の身体に手を伸ばそうとする衝動と闘うための言い訳にすぎない。
彼の心の葛藤も知らず、春花は無邪気に言う。
「確かに埃だらけではありますが、掃除をすれば十分まだまだ使えそうですわ」
良い歳をした分別のある男には、あるまじきことだと、殊更自分を年寄り扱いしようとするのは、ともすれば少女の身体に手を伸ばそうとする衝動と闘うための言い訳にすぎない。
彼の心の葛藤も知らず、春花は無邪気に言う。
「確かに埃だらけではありますが、掃除をすれば十分まだまだ使えそうですわ」