身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
心底では、今すぐにでも押し倒して美しいチマチョゴリを脱がせてしまいたい。豊満でやわらかな身体に己れ自身を奥深くまで沈み込ませたいと醜い欲望に震えているのだ。
しかし、あの夜、本音を口にすれば、この少女は二度と自分に笑顔を見せてはくれなくなる。警戒して、それこそ狼から身を守るように、身を翻して彼から逃げていくに違いない。そう思ったからこそ、少女を安心させるために、偽りを口しなければならなかった。
もちろん、すべてが出任せだったわけではない。春花が後宮を出て寺に入りたいと願う以上、その意に添うべく努力するつもりでいるのは本当だ。
しかし、あの夜、本音を口にすれば、この少女は二度と自分に笑顔を見せてはくれなくなる。警戒して、それこそ狼から身を守るように、身を翻して彼から逃げていくに違いない。そう思ったからこそ、少女を安心させるために、偽りを口しなければならなかった。
もちろん、すべてが出任せだったわけではない。春花が後宮を出て寺に入りたいと願う以上、その意に添うべく努力するつもりでいるのは本当だ。