身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第24章 第二部 【身代わりの王妃】 ひそやかな恋情
そこで、彼はやっと思い出した。
「折角の揚げパンが冷めてしまった」
彼は後生大切に抱えていた紙袋から揚げパンを一つ取り出した。
「そなたもどうだ?」
「頂きます」
春花は素直に受け取り、ひと口囓った。
「美味しい」
満面の笑顔は十七歳らしい無邪気さが溢れている。その笑顔につられるように、ユンもまた揚げパンを取り出して囓った。
「宮殿では、こんなことは絶対にできないからな。たまには、こういうのも良いだろう?」
「はい」
「折角の揚げパンが冷めてしまった」
彼は後生大切に抱えていた紙袋から揚げパンを一つ取り出した。
「そなたもどうだ?」
「頂きます」
春花は素直に受け取り、ひと口囓った。
「美味しい」
満面の笑顔は十七歳らしい無邪気さが溢れている。その笑顔につられるように、ユンもまた揚げパンを取り出して囓った。
「宮殿では、こんなことは絶対にできないからな。たまには、こういうのも良いだろう?」
「はい」