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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第25章 第二部 【身代わりの王妃】  想いのゆくえ

 しかし、春花はそんな俗世の立身にはまったく興味がない。そんな無欲なところも明姫によく似ている。
 ユンは手を伸ばし、春花の頬に触れた。涙の跡のついた頬はまだ少女らしく、ふっくらとしており、眠っているせいか余計に幼く見えた。この娘は我が子ではないが、また、亡くなった第一王女と同じ歳なのは事実だ。その生きていれば我が子と同じ歳の少女を自分は欲している。

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