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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て

 あのようなことも自ら生命を絶った原因なのかもしれない。大人げないことを言ったと後悔してみても取り返しはつかなかった。
 また強引に身体を開かされると知り、春花は怯えて衝動的に自害をしてしまったのかもしれない。確かに手首を縛ってまで抱いたのは、やり過ぎだったと反省していた。
 多量の血を失った顔は蝋のように透き通り、最早、死んでいるのかとすら思うほどだ。明姫に生き写しの寝顔は嫌が上にも彼に十一年前の出来事を思い出させた。

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