身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
これで良い。こうして一つずつ彼の言うように問題に向き合い、二人で話し合い解決してゆけばよいのだ。そうやって進んでいる中に、いつしか互いをもっと理解しあえるようになるだろう。
女官を止めることについては、すぐに解決できる問題ではない。まず伯母に相談しなければならないだろうが、すぐに話を出すには時期尚早だ。いずれ折を見計らって話を切り出すことにしよう。
明姫が黙り込んでいるのを勘違いしたものか、ユンが力強い声で言った。
「とにかく、書物程度で鞭打ったり、ましてや処刑など馬鹿げている。私から殿下に申し上げておくゆえ、明姫は心配しなくて良い」
女官を止めることについては、すぐに解決できる問題ではない。まず伯母に相談しなければならないだろうが、すぐに話を出すには時期尚早だ。いずれ折を見計らって話を切り出すことにしよう。
明姫が黙り込んでいるのを勘違いしたものか、ユンが力強い声で言った。
「とにかく、書物程度で鞭打ったり、ましてや処刑など馬鹿げている。私から殿下に申し上げておくゆえ、明姫は心配しなくて良い」