身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
そう思う傍ら、また別の想いが湧き上がってくる。そんなのは違う。私の夢見たのは女官としての職歴(キヤリア)を積むことなんかじゃない。いつもユンの隣にいて、彼の笑顔を見てその夢を応援することだった。
馬鹿な私。これほどまでに酷い現実を突きつけられてもなお、どこかでユンを諦め切れない自分を明姫は憐れに思った。
こんなに好きなのに。大好きなのに。私はユンとは一緒に歩けない。彼の隣にいるのは私ではない。綺麗でこの上なく高貴な王妃さまなのだ。
馬鹿な私。これほどまでに酷い現実を突きつけられてもなお、どこかでユンを諦め切れない自分を明姫は憐れに思った。
こんなに好きなのに。大好きなのに。私はユンとは一緒に歩けない。彼の隣にいるのは私ではない。綺麗でこの上なく高貴な王妃さまなのだ。