身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
それに、これから彼は更に多くの側室を迎えるに違いない。権門の両班の娘との縁組みは王としての彼の将来に大いに役立つに違いない。また、一人でも多くの御子を儲けて王室の血筋を繋いでゆくのも国王の大切な仕事の一つだ。それはユンが望むと望まざるに拘わらず、国王としての彼の義務でもある。
今後、ユンが新しい妃を迎え、その妃たちに優しく微笑みかけたり、寝所で情熱的に求めたりしているのを想像しただけで、胸が張り裂けそうだ。
明姫は唇を噛みしめた。
やはり、自分にはできない。彼の傍にいて、彼を支える役目は自分には荷が重すぎる。
ひとすじの涙が明姫の白い頬を流れ落ちていった。
今後、ユンが新しい妃を迎え、その妃たちに優しく微笑みかけたり、寝所で情熱的に求めたりしているのを想像しただけで、胸が張り裂けそうだ。
明姫は唇を噛みしめた。
やはり、自分にはできない。彼の傍にいて、彼を支える役目は自分には荷が重すぎる。
ひとすじの涙が明姫の白い頬を流れ落ちていった。