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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第5章 第一話【桜草】 別離という選択

「私もあなたを愛しているわ、ユン」
 遅すぎた告白に、返事はなかった。ユンは返事の代わりに明姫の薄紅色の唇を塞ぎ、烈しく貪るような接吻(キス)をした。
 ユンは明姫を抱え直すと、庭を大股で横切り廊下へ上がり、そのまま明姫の部屋に彼女を運んでいった。

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