身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第6章 第二話 【桔梗の涙】 予知夢
まだユンが王だと知る前、彼は言った。
―私は生涯、ただ一人の女だけを守り愛し抜く。
今の彼の行動はまさにその約束を実行しているに違いない。むろん、女として好きな男が自分だけを見つめてくれていることはこの上なく嬉しい。でも、ユンは普通の立場ではない。この国の王であり、現に彼には王妃を初め他の妃たちもいる。
なのに、彼が明姫ばかりを寵愛していては、余計な揉め事の原因にもなるし、明姫が若き王を色香で籠絡し自分に引き止めておこうとしているのだと痛くもない腹を勘ぐられるもとにもなる。
―私は生涯、ただ一人の女だけを守り愛し抜く。
今の彼の行動はまさにその約束を実行しているに違いない。むろん、女として好きな男が自分だけを見つめてくれていることはこの上なく嬉しい。でも、ユンは普通の立場ではない。この国の王であり、現に彼には王妃を初め他の妃たちもいる。
なのに、彼が明姫ばかりを寵愛していては、余計な揉め事の原因にもなるし、明姫が若き王を色香で籠絡し自分に引き止めておこうとしているのだと痛くもない腹を勘ぐられるもとにもなる。