身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第6章 第二話 【桔梗の涙】 予知夢
本心では崔尚宮も側室となった姪の側にいてやりたい。尚宮として側から支えたいと願うのは当然であったが、国王直々の意向で崔尚宮が金淑媛付き(ちなみに明姫は本当の素性を隠しているため、金氏を名乗っている)の尚宮に抜擢されたとなれば、そこに何らかの理由があることを詮索したがる輩がいないとも限らない。
そのため、崔尚宮は今までどおり大妃付きとして仕えることになった。
この殿舎の人事を一手に引き受けるヒャンダンがその新入りを仕方なく引き受けたのは、今からほんのふた月ほど前のことだ。使ってみると、別にそこまで機転が利かないこともないし、むしろ利発な方だと判った。
そのため、崔尚宮は今までどおり大妃付きとして仕えることになった。
この殿舎の人事を一手に引き受けるヒャンダンがその新入りを仕方なく引き受けたのは、今からほんのふた月ほど前のことだ。使ってみると、別にそこまで機転が利かないこともないし、むしろ利発な方だと判った。