身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第9章 第二話 【桔梗の涙】 対決
「明姫が私に放っておけだと?」
ユンの切れ長の双眸が黄内官を射るように一杯に見開かれた。
「私が拝察致しますに、淑媛さまは既にお覚悟を決められているのではないでしょうか。幾ら無実とはいえ、これだけの状況証拠が出ており、加えて、監察部で淑媛さまが今回の首謀者だと証言した女官も今朝方、自害したそうで―」
ユンが息を呑んだ。
「何と、直訴した女官が自害したというのか?」
黄内官は言いにくそうに頷いた。
「さようにございます」
ユンの切れ長の双眸が黄内官を射るように一杯に見開かれた。
「私が拝察致しますに、淑媛さまは既にお覚悟を決められているのではないでしょうか。幾ら無実とはいえ、これだけの状況証拠が出ており、加えて、監察部で淑媛さまが今回の首謀者だと証言した女官も今朝方、自害したそうで―」
ユンが息を呑んだ。
「何と、直訴した女官が自害したというのか?」
黄内官は言いにくそうに頷いた。
「さようにございます」