身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第9章 第二話 【桔梗の涙】 対決
「殺す? 人聞きの悪いことを言うものではない。そこの金淑媛は中殿を毒殺しようとした極悪人なのですよ? 仮にも一国の王妃を側室が毒殺しようなど、あまりにも怖ろしい出来事ではありませんか。その女は法によって裁かれ、当然の報いをその身に受けるのです」
王が声を戦慄かせた。
「中殿暗殺のこの一件がすべては大妃さまの仕組まれたものであると、この私が気づかないとでも?」
「フ、何とでも仰せになるが良いでしょう。殿下が何をどう仰せになろうと、淑媛が罪人であることは周知の事実です。これから先は、国法がこの不届きな大罪人を裁いてくれる。最早、私の関知するところではない」
王が声を戦慄かせた。
「中殿暗殺のこの一件がすべては大妃さまの仕組まれたものであると、この私が気づかないとでも?」
「フ、何とでも仰せになるが良いでしょう。殿下が何をどう仰せになろうと、淑媛が罪人であることは周知の事実です。これから先は、国法がこの不届きな大罪人を裁いてくれる。最早、私の関知するところではない」