
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第10章 第二話 【桔梗の涙】 切ない口づけ(キス)
大丈夫、あなたは強い男。だから、きっと私がいなくても、立派な王になれる。今は私だけだと言ってくれているけれど、いずれまた、あなたが心から愛せる誰かが現れるでしょう。
薄れてゆく意識の底で、明姫は頬を流れ落ちる熱い涙を感じていた。
だけど、あなたが他の女の人に優しく微笑みかけたり、今のように情熱的に求めたりするのを想像すると、私、辛い。本当はずっと、あなたの側にいたいのに。誰よりもあなたが好きで、こんなにも愛しているのに。
薄れてゆく意識の底で、明姫は頬を流れ落ちる熱い涙を感じていた。
だけど、あなたが他の女の人に優しく微笑みかけたり、今のように情熱的に求めたりするのを想像すると、私、辛い。本当はずっと、あなたの側にいたいのに。誰よりもあなたが好きで、こんなにも愛しているのに。
