身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離
「金淑媛は王の側室という立場にありながら、中殿毒殺未遂の容疑者となるという失態を犯した。たといその罪が晴れたとしても、嫌疑をかけられたのは金淑媛の不徳の致すところである。本来であれば、遠隔地へ流刑となるべきところではあるが、ただ今、懐妊中の身であることを慮り、情状酌量の上、近郊の寺へその身柄を預けるものとする。なお、金淑媛に与えた妃としての位階は剥奪され、廃妃となり庶人の身分をここに与えるものとする」
つまり、廃されて妃の身分・待遇を剥奪され、平民に降格されるという意味であった。
都承旨がすべての文言を書き取り、ユンに手渡す。ユンはもう確かめることもせず、そのまま領議政に差し出した。
つまり、廃されて妃の身分・待遇を剥奪され、平民に降格されるという意味であった。
都承旨がすべての文言を書き取り、ユンに手渡す。ユンはもう確かめることもせず、そのまま領議政に差し出した。