身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
明姫がわざと明るい口調で言う。
「殿下、少し陽にお灼けになりましたか?」
ユンが少し面映ゆげに笑った。
「そなたがいなくなってから、どうも気持ちが落ち着かなくてな。本ばかり読んでいては、余計に考え事ばかりしてしまう。それでは政務の合間に少しは武芸の鍛錬でもしてみるかと、弓や剣の稽古をしたんだ。内禁衛(ネグミ・王の近衛隊)の強者どもたちを相手に稽古をつけて貰ったから、これでも大分上達したんだぞ? 今、そなたに出逢っていたら、武官だと名乗っても信じて貰えたかもしれないな」
その言葉を証明するかのように、ユンは二年前よりは肩幅も広く、腕や身体全体に筋肉がついているように見える。陽にもほどよく灼けて二年前にはどこか頼りなげな風情だったのが、今は精悍さも加わっていた。
「殿下、少し陽にお灼けになりましたか?」
ユンが少し面映ゆげに笑った。
「そなたがいなくなってから、どうも気持ちが落ち着かなくてな。本ばかり読んでいては、余計に考え事ばかりしてしまう。それでは政務の合間に少しは武芸の鍛錬でもしてみるかと、弓や剣の稽古をしたんだ。内禁衛(ネグミ・王の近衛隊)の強者どもたちを相手に稽古をつけて貰ったから、これでも大分上達したんだぞ? 今、そなたに出逢っていたら、武官だと名乗っても信じて貰えたかもしれないな」
その言葉を証明するかのように、ユンは二年前よりは肩幅も広く、腕や身体全体に筋肉がついているように見える。陽にもほどよく灼けて二年前にはどこか頼りなげな風情だったのが、今は精悍さも加わっていた。