身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
「私を許してくれ」
言葉と共に、チョゴリの前紐がシュルリと音を立てて解かれた。
「こうして逢いに来て下さっただけで、私はもう何も望むことはありません」
「可愛いことを言う。そなたは相変わらず男を歓ばせるのが上手いな。それでは、こっちも変わらず私を歓ばせるのに長けているか確かめてみよう」
笑いを含んだ声音がわずかに熱を帯びて掠れている。熱い吐息混じりの囁きを耳朶に吹きかけられ、明姫の身体に妖しい震えがさざ波のように駆け抜けた。
既に馴染みがありすぎるほどある、この感覚は二年間、味わうことのなかったものだ。
言葉と共に、チョゴリの前紐がシュルリと音を立てて解かれた。
「こうして逢いに来て下さっただけで、私はもう何も望むことはありません」
「可愛いことを言う。そなたは相変わらず男を歓ばせるのが上手いな。それでは、こっちも変わらず私を歓ばせるのに長けているか確かめてみよう」
笑いを含んだ声音がわずかに熱を帯びて掠れている。熱い吐息混じりの囁きを耳朶に吹きかけられ、明姫の身体に妖しい震えがさざ波のように駆け抜けた。
既に馴染みがありすぎるほどある、この感覚は二年間、味わうことのなかったものだ。