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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再会

 顎に手をかけて上向かせられ、唇が降りてくる。最初は啄むように何度か唇を落とされ、すぐに貪るように吸われた。舌を差しいれられると、明姫も待っていたように自らの舌を絡める。互いに強く舌を吸い上げ、烈しい水音が狭い空間にどこか淫猥に響き、明姫の口からは飲み込みきれなかった唾液が滴り落ちた。
 唇を深く合わせながらも、ユンは手慣れた様子でチョゴリを剝がした。胸に巻いた布越しにつんと立ち上がった乳房がはっきりと存在を主張している。ユンは布地越しに手触りを確かめるように、豊かな乳房の突起を強く押した。
「あっ」
 思わず声を上げてしまった明姫を見つめるユンの黒い瞳が艶っぽさを増す。

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