テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】  涙の味

 何度も飲み込んで、既に馴染みのある感覚。初めて抱かれた頃は、まだ圧迫感があったものの、今では苦しさよりも受け容れる快感の方がはるかに凌駕している。待ち望んだ剛直を得て明姫の肉筒は歓び、収縮を繰り返して打ち震えた。
 ユンにはそれが溜まらない快感を呼び起こすらしく、既にその頃には、いつもの彼らしくなく余裕を失っていた。
―明姫、そんなに締め付けては私が保たない。少し緩めてくれ。
 荒い息遣いで言われても、明姫にはすべがない。別に意図しているわけではなく、身体が勝手に反応しているだけなのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ