身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
「慈然だって、いつも僕に偉そうに命令するばっかじゃないか」
途端に喧嘩が始まりそうな気配に、明姫は慌てた。
「判ったから! もう喧嘩は止めなさい。喧嘩しなかったら、これからあれを作ってあげる」
清慈の小さな顔がパッと輝いた。
「本当かい? 本当にアレを作ってくれるの」
「もちろん、ただし、二人がもう喧嘩しないって約束してくれるならね」
「―判ったよ。淑媛さまに約束するよ」
慈然が仏頂面で言い、清慈はにこにこと笑いながら頷いた。
途端に喧嘩が始まりそうな気配に、明姫は慌てた。
「判ったから! もう喧嘩は止めなさい。喧嘩しなかったら、これからあれを作ってあげる」
清慈の小さな顔がパッと輝いた。
「本当かい? 本当にアレを作ってくれるの」
「もちろん、ただし、二人がもう喧嘩しないって約束してくれるならね」
「―判ったよ。淑媛さまに約束するよ」
慈然が仏頂面で言い、清慈はにこにこと笑いながら頷いた。