
ヴァンパイアの誘惑<短編集>
第1章 俺様ヴァンパイアの誘惑
その後は大好きなアイスを何事もなく手に入れ帰り道。
やっぱり何もないし、アイスも買えてよかったぁ
ルンルンとスキップしながら歩いていると、ドンッと音がしてすぐに誰かとぶつかったことがわかった。
「す、すみません…よそ見してて」
「いってぇぇ!!!」
いきなり大声をだしたこの人。
何だか悪そうな雰囲気の男の人です…
少し怖いな…
「あの…本当にすみませんでした」
「あーぁ、腕折れちゃってるなぁ、これ、どうしてくれんの?」
「おいおい、大丈夫かよ??うわぁ痛そう」
折れちゃってるなぁって…同じようにぶつかった私は大丈夫だし…
これ、絶対嘘ですよね…
「すみませんでした…」
「すみませんじゃすまないでしょ〜」
「悪いと思ってんなら手当てしてよ、あんたの体で」
「は?きゃっ!!」
腕を引っ張られて、壁に追い込まれてしまう。
嘘でしょ〜!?
気持ち悪いっ!
怖くなって、抵抗すると両手を押さえ付けられてしまった。
「じゃ、優しく手当てしてね〜」
「ギャハハ」
