
ヴァンパイアの誘惑<短編集>
第1章 俺様ヴァンパイアの誘惑
「ごめんなさい…」
私がしゅんとすると、黒木くんははぁっとため息をついた。
「頼むから、心配かけんなよ…」
え…?
てっきり怒られると思っていたのに…
「心配…してくれたんですか?」
「当たり前だろ、約束破りやがって…お仕置きだな」
「…へ?」
意地悪な笑みを浮かべて言う黒木くん。
お仕置き…?
「ヴァンパイアは満月の夜が一番血を欲すんだよ…しかも血を吸われたときの快感は今までと比べものにならねぇ」
「そんなっ!//」
「約束を破ったお前が悪いんだ…」
