
ヴァンパイアの誘惑<短編集>
第1章 俺様ヴァンパイアの誘惑
「俺はお前以外にこんなことしねぇ」
ドキンッ!
「っ!!//」
そ、それって…私にしか優しくしないってことですか!?
心臓がどきどきして、嬉しすぎて…どうにかなっちゃいそうです…
「もう…心臓がいくつあってもたりません…」
「知るか…早く行くぞ」
私は火照った顔を冷やしながら黒木くんの横を歩いた。
私、幸せすぎます…こんなに素敵な彼氏がいて
でも、家についたとき…お別れするのはさびしくて
「じゃあな」
そう言って帰ろうとする黒木くんの服を引っ張ってしまう。
「まだ、離れたくない…です」
めんどくさい女って…おもわれちゃうかな…。
