
ヴァンパイアの誘惑<短編集>
第1章 俺様ヴァンパイアの誘惑
俯くと、黒木くんに抱き寄せられて甘いキスをされた。
「明日会えるだろ、それまで待てねぇのか?」
その言葉にフルフルと首を振る。
「待てます!」
「ん、ならいい」
そう言って帰る黒木くんを見送ってから私は家に入った。
「なっ!!?なな何これぇっ!?//」
そう私が声をあげたのは、あれから2時間たったころのお風呂場だった。
目の前には、私…
鏡に映る私…でも、私の首筋から鎖骨にかけて赤いマーク
これってもしや…キスマーク!?
だとしたら、犯人は一人だけっ!
いつの間に、こんな…
明日、隠すの大変です…
私は大きなため息をついた。
