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わすれない

第1章 出会い

警察官が怪我がないか聞いてきた。


「肩がちょっと…。イタッ。」



腕を動かそうとしたら激痛が走った。

「無理に動かさない方がいい、救急車が来たからとにかく病院で見てもらうんだ。」

警察官の一人が、抱えるようにして救急車まで連れていってくれた。

ストレッチャーに寝かされ、救急隊員にいくつか質問された。

救急車に乗せられ、病院に向かおうとしたとき後ろから誰かが乗ってきた。


――え? まさか‥‥


「‥‥美咲。・・・大丈夫か?」


乗ってきたのは、駅前で別れたおっさん、圭介だった。


頭のなかが混乱して起き上がろうとした私を圭介は支えてくれた。


「な、なんで‥‥?」

――どうしてここにいるの? さっきの警察官がいってた通報者って?なんで一緒に救急車のってるの?

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