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わすれない

第1章 出会い

男は私の前半の言葉には納得したようにうなずき、後半の言葉には頭の上に???をちりばめていた。

「勘違いとは…?何か変なこといってるかい?」



「そう、勘違いしてる。あたしは女子高生じゃなくて中坊、中学二年だから。そんなに老けてる?!」


私は嫌味ったらしく言ってやった。男は呆気にとられた感じで口をパクパクしながらポカーンとしていた。


――こいつ、マジムカつく!!!

「はぁ~っ!?
マジ中坊!?  嘘だろっ?
――ありえねぇ。今の中坊こんな色気バンバンなの????」


酔っぱらいのおっさんが言うようなセリフを叫びながら私の事をまじまじと見た。

なんだか値踏みされているようでかなり嫌だ。


「色気バンバンって…おっさん酔っぱらいかよっ!」

「おっ…おっさんはないだろぅ!!!!俺はまだ22だっ!!まったく、、、みてくれは可愛いのに。中坊なら尚更学校はどうしたんだよ?」


おっさんと言われてかなりショックだったのか、今までの話し方と全然ちがっていた。


男はどこの中学だよ?ときいてきた。

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