
わすれない
第2章 それぞれの傷
あいつが帰ったあと美咲を見たら様子がおかしかった。
「美咲?…」
俺が呼び掛けて肩に触れると美咲は悲鳴を上げた。
おれはわけがわからず美咲を宥めようと必死になったが、俺の声は届いていなかった。
看護師さんを呼ぶためにコールを押すと同時くらいに看護師がきた。
きっと美咲の叫び声が聞こえたのだろう。
「どうされました!?」
と聞かれて、俺は今までの状況を話した。ただ、あの男、弦のことは話さなかった。
看護師さんが美咲の近くに座り、抱え込むようにして抱きしめながらなにか耳元ではなした。他の看護師さんもきて、そのなかには一番最初にいた看護師の顔もあった。
抱きしめていた看護師が、今はまだ落ち着かないから一旦ラウンジへいっていてくれませんか?と言ってきたので、俺は従うことにした。
「美咲?…」
俺が呼び掛けて肩に触れると美咲は悲鳴を上げた。
おれはわけがわからず美咲を宥めようと必死になったが、俺の声は届いていなかった。
看護師さんを呼ぶためにコールを押すと同時くらいに看護師がきた。
きっと美咲の叫び声が聞こえたのだろう。
「どうされました!?」
と聞かれて、俺は今までの状況を話した。ただ、あの男、弦のことは話さなかった。
看護師さんが美咲の近くに座り、抱え込むようにして抱きしめながらなにか耳元ではなした。他の看護師さんもきて、そのなかには一番最初にいた看護師の顔もあった。
抱きしめていた看護師が、今はまだ落ち着かないから一旦ラウンジへいっていてくれませんか?と言ってきたので、俺は従うことにした。
