Sky Blue
第3章 出逢い
「キャ――っ!!!」
「誰か来てぇーー!!」
周りで様子を伺っていた女の子達が耐えきれなくなったのか、次々に叫び出す。
「いやぁ――――――っ!!!」
長尾の行動を先に読めたお陰で、泉は最初の攻撃をかわすことが出来た。
それでも長尾は執拗に迫ってくる。
「やめろ。どう見てもお前の方が分が悪い…」
今の長尾に泉の声など届く筈もない。
左手が泉の胸座を取る。
泉は全く反撃しようとしない。心より先に動くのはいつだって理性だ。
やり返したところで仕方ない……
普通ならこんな時、どんな感情を覚えるのだろうか。
怒り
恐怖
焦り
戸惑い
何も湧き上がらないのはいつものことだ。
こんな人形のようになってしまったのは、今まで自分の心を殺してきた代償なのだろう。
良く言えば自分の感情をコントロール出来る…だが果たしてそれは良いことなのだろうか……いつだって押し殺してきた。いや、自ら閉ざしてしまったと言う方が正しいのかもしれない。
「何やってるんだ!!止めないか!!」
騒ぎを聞きつけた講師が駆けつけ、取り乱す長尾を押さえ込む。
「一体何があったんだ………?九条……」
不安げに訊ねる講師をよそに、泉は淡々と乱れた制服を直し、落ちたカバンを拾う。
「……お騒がせして申し訳ありませんでした。」
講師を正面から見据え頭を下げる。
仮に泉も被害者なのかもしれないが、迷惑を掛けたのは確かだ。
謝る事に対して抵抗は感じなかった。
「え…先生、九条くんはなにも……ねぇ…?」
この騒ぎを見ていて講師を呼びに行った女子だろうか…
「うん。
…私達見てました。いきなり長尾くんが九条くんを殴ろうとして……」
泉を庇うつもりだったのだろうが、当の本人からすれば有り難迷惑というものだった。
「誰か来てぇーー!!」
周りで様子を伺っていた女の子達が耐えきれなくなったのか、次々に叫び出す。
「いやぁ――――――っ!!!」
長尾の行動を先に読めたお陰で、泉は最初の攻撃をかわすことが出来た。
それでも長尾は執拗に迫ってくる。
「やめろ。どう見てもお前の方が分が悪い…」
今の長尾に泉の声など届く筈もない。
左手が泉の胸座を取る。
泉は全く反撃しようとしない。心より先に動くのはいつだって理性だ。
やり返したところで仕方ない……
普通ならこんな時、どんな感情を覚えるのだろうか。
怒り
恐怖
焦り
戸惑い
何も湧き上がらないのはいつものことだ。
こんな人形のようになってしまったのは、今まで自分の心を殺してきた代償なのだろう。
良く言えば自分の感情をコントロール出来る…だが果たしてそれは良いことなのだろうか……いつだって押し殺してきた。いや、自ら閉ざしてしまったと言う方が正しいのかもしれない。
「何やってるんだ!!止めないか!!」
騒ぎを聞きつけた講師が駆けつけ、取り乱す長尾を押さえ込む。
「一体何があったんだ………?九条……」
不安げに訊ねる講師をよそに、泉は淡々と乱れた制服を直し、落ちたカバンを拾う。
「……お騒がせして申し訳ありませんでした。」
講師を正面から見据え頭を下げる。
仮に泉も被害者なのかもしれないが、迷惑を掛けたのは確かだ。
謝る事に対して抵抗は感じなかった。
「え…先生、九条くんはなにも……ねぇ…?」
この騒ぎを見ていて講師を呼びに行った女子だろうか…
「うん。
…私達見てました。いきなり長尾くんが九条くんを殴ろうとして……」
泉を庇うつもりだったのだろうが、当の本人からすれば有り難迷惑というものだった。
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