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Sky Blue

第4章 戸惑い

「暖まれたか…?」


ここまで気を遣ってくれるなんて、正直信じられない…。ましてや今日会って数時間しか経ってない相手に、だ。



「何…?オレの顔何か付いてる?

お☆缶コーヒーとか買って来たけど飲む?一応何種類かあるから好きなの飲んで。」

泉から視線を逸らし、机の上に缶を並べる。



「……何で、


何でここまでしてくれるんだ?


ついさっき会ったばかりの相手に……」



ずっと疑問に思っていたが聞けなかった………


「え……」
「どうして……」

「――――そんなこと……今はいいじゃん。」




――――…判った………―――


先程から気になっている違和感の正体…
電車の中で泉の怪我を見付けてからずっと、視線が不意に合うのを拒んでいるようだ。
敢えて見ないようにしているかのようにも思える。まるで核心に触れるのを躊躇うかのように……


「それより、怪我平気?絆創膏くらいならあると思うけど……



オレに出来ることがあれば何でもするから……


だから、その……、えっと、


…………ごめん、気の利いた言葉見つからない。」

悔しそうに俯き、拳を握る。
「気の利いた言葉って……どういう、意味…?

何か、もしかしてすごく…気を遣って、くれてる………?」


遠慮がちに聞いてみると、泉を見ないまま叫ぶように答えた。

「だって、お前……
放っといたら壊れそうじゃねーかよっ


……オレマジ何も出来ないけど力になるから、
だからそんな顔すんなよっ………

泣いたっていいんだからなっ」



痛々しそうに泉を見つめる眼差し…



「ちょっと…待って、何か誤解してないか?」


「――――え?」

泉は誤解に気付いてくれるよう祈りつつ彼を見る。


「だ、だってその傷、無理やり……
されたんじゃ…」

言いにくいのだろう、語尾は消えそうな声だ。

泉が何の反応も出来ずにいると、彼は確信的な言葉を告げる。



「……男達に、無理矢理……犯られたんじゃないの?」

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